金型製造などのシムックス(横浜市、中島高英社長)は、工場の省エネルギーに使える独自のシステムについて米国で販売活動を始めた。
生産設備ごとのエネルギー使用量を細かく把握・監視できる仕組み。原油高を受け、米国の工場でも省エネの需要が高まっていると判断。日本の金型工場発の節電などのノウハウをビジネスにつなげる。
米国でのシステムの販売はペンシルベニア州にあるシムックスの米国法人が担当。販売に向け丸紅などの資金支援も得た。
シムックスが米国で拡販する省エネシステムは「ダイエットエナジー」。工場内に点在する配電盤内のブレーカーに、各生産設備が使う電流・電圧の計測器を設置する。
計測器にはセンサーを内蔵してあり、計測データを電気使用量に換算する機器もある。無線LAN(構内情報通信網)を通じ、秒単位で各生産工程の電気使用量をデータベース化できる。
シムックスはソフトウエア開発部門も持ち、データベースの管理ソフトは、同社がASP(ソフトの期間貸し)方式で提供。サーバーは米国で管理する予定。データをもとにエネルギー使用の効率を細かく改善できるという。
米国で販売体制を整えるため、丸紅や同州にある起業助成機関から資金支援を受けた。総額三千万円とみられる。
米国の工場も原油高の影響で省エネに敏感になってきたとみて受注活動を進め、来年春までに米向け省エネシステムで約一億円の売り上げを目指す。
同システムはシムックスが三年前に開発。同社の〇六年三月期の売上高は約八億円と前の期比三割増えたもようだが、年間電気使用量は約七十万キロワット時と横ばいに抑えた。日本でも同時に販売活動を進める考えだが、より省エネ余地があるともいわれる米国に着目した。 |