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社長の一口コラム
クレイジーキャッツと植木均の思い出
2009年09月16日
最近、テレビを見ていると昭和の終わりの頃の話題が多い。
大阪万博、夢の超特急新幹線など懐かしい映像がよく出てくる。
そこに映し出される町並みや車ファッションを見るとずいぶん遠い時代のような気がする。
私にとっての昭和のスターは、石原裕次郎でも、三船敏郎でもなく、クレイジーキャッツと植木等である。
小学校低学年の頃、無責任男の映画がヒットして、シリーズになった。『スーダラ節』などが大ヒットして、私も盛んに真似をして、学校ではクラスのスターになっていた。
その頃、親戚中が集まる法事で、お酒と食事の会があって、この『スーダラ節』を歌いながら踊ったら、親戚の大人たちからヤンヤの拍手をもらってすっかり良い気分になった。
しかし、帰り道に親から大目玉をくらった。
両親ともに驚き、穴があったら入りたい気持ちだったと言われて親の情けなさそうにする表情に大いに戸惑った思い出がある。
皆をあんなに喜ばせたのに親からの評価は正反対。立場によって違う評価を受けるのは初めての経験だったので、私のほうが複雑な気持ちになった。
はらはらする親を尻目に、植木等は私の憧れの大人であった。
私の楽天的な考え方は、素があったものの、植木等の歌と映画が大きな影響を与えたことは間違いない。
しかし、結局私は、サラリーマン生活の人生を送らず、親の期待にも応えず、そうお気楽な人生も送らずに、ここまで生きてきてしまった。
あの時代、植木等たちの明るさとお気軽さは、太平洋戦争の影がついていることに気づいたのは、大人になってからである。
中島 高英
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