この一年はグリーン東大で始まり終わったような気がする。
一年前の十二月二十八日の仕事納めの夜、東大の江崎教授から声をかけられて、
来年は“グリーンIT”をテーマにやろうというお話をいただいた。
お正月の四日には、二人で経産省に政府の“グリーンITイニシアティブ”の概要を聞きに行った。
二月一日は、グリーンIT推進協議会の発足式。
二月二十日には甘利経産省大臣(当時)に陳情。
六月にコンソーシアムの正式発足。と、行動的な先生の後ろについて歩いてきた。
七月からワーキンググループで各社のメンバーの方々と研究会をご一緒させていただいた。
私の立脚点は、電気のムダ分別と、それを省くためのマネージメントと多数の現場経験である。
東大という学術の世界、インターネットの新しい技術、大手企業の研究者の皆様という、今までまったくご縁のなかった世界であった。
別々の業界、世界の人たちが集まると、驚きと戸惑い、そしてコミュニケーションに手間がかかる。決して生産性がいいものではない。
しかしそれを厭わず時間をかけていると通じ合ってくる。それが面白い。
イノベーションが起ころうとしている現場は、いつも混沌と混乱が渦巻いている。
こんな経験は、めったにできるものではない。貴重な時間を皆様と共有できたことが、今年の最大の収穫である。
中小企業の現場しか知らない私でも、一翼を担えるというのは大きな喜びでもある。
これからどんなものが飛び出してくるかさっぱりわからないが、大きなムーブメントになることを楽しみにしている。
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