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NAKAJIMA COLUMN
 
社長の一口コラム

知的生産性のカイゼン


2006年5月29日
 

  20年間以上、”ものつくりの現場”のカイゼンに 取り組んできた。その道具として最強なのが、コンピ ュータであった。
 
パソコンが世に出始めた頃、当時大学生だった。
私が 初めて触ったコンピュータは、沖電気の大型コンピュ ータであった。入力装置は黒い紙テープを作るタイプ ライターであった。  

その後専門学校で勉強した時は、東芝製のオフコン であった。入力装置は、コンソールと呼ばれる端末で あった。英数字しか使用できなかった。

  8ビットのパソコンは、プログラムさえ作れば何でもできる、夢のような玉手箱であった。情報をこの玉 手箱に閉じ込め、自分が必要な時に必要な分だけ取り 出すことが出来たら、あの忌々しい受験勉強(知識 という情報だけを覚える作業)からも解放される時代 がくると想像してワクワクした。  

  道具の進化は激しく、もはやパソコンが王座の時代 は去り、インターネットの時代になった。 インターネ ットの時代も2世代目になり”グーグルという検索” が王座についている。 私が作っているものは、相変わらず同じ金型である。

20年間対象が変わらなかったおかげで、変化・変貌していくコンピュータと情報というものが、逆にはっ きり捉えられた。

  両方の世界で小さいながらも会社の社長として生き てきたおかげで、私自身も進化し続けることができた。 私の本業は何かと尋ねられれば、”情報を使ったカイゼン屋”と答られる。  

”ものつくりの現場”のカイゼンは、究極の知的創 造作業の世界である。

現場と知的作業とは別々の世界という誤謬があった。現在もまだ続いているが。

  コンピュータ屋の知的労働者としての彼らは、”ものつくりの現場”に比べて生産性がなんと低いことか。 コンピュータ屋よりも営業マンのほうがもっと生産性が低い。

  水が高い所から低い所に流れるように、生産性の高 い手法は、低いところに転写していく。問題を発見し、 対策を考え、試し、作り出し、普及・活用していくカイゼンサイクルの世界を平然として行っている”もの つくりの現場”は、知的無形財産の塊のようなところ である。

  金型で培ったこのノウハウを使って、知的生産性の カイゼンに挑戦していきたい。

中島 高英
 

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