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NAKAJIMA COLUMN
 
社長の一口コラム


アルファベットからの出発


2004年06月11日
 

 ニューヨークに会社を作ったら、予想していた以上にいろいろな手間がかかってしまい、このコラムも少し休ませてもらった。
  これまで、英語は受験勉強が終って30年も経つので、このまま触らぬ神にたたりなしということで、近づかないでおこうと自分の中に封印しておいた。会社作りにあたっても、カルロスゴーンだって日本語が出来なくても日産の再建ができたのだから、私も英語ができなくてもニューヨークでなんとかなるだろうと甘い希望を持っていた。
  しかし、そうもいかなくなってしまった。現地でのコミュニケーションのために、一念発起して英語の勉強を始めた。その他にも、現地の法律、慣習から何から何まで初めて知ることばかりで、とても楽しい。 50歳の”知命”の時に、知命どころか、10代の学生に戻ったように、アルファベットから勉強のし直しになってしまった。
  語学で使う脳は、日ごろ使っている脳と違うようだ。英語をやっているのに、突然、昔習っていたフランス語が蘇ってきたのには驚いた。温泉を掘っていたら油が出てきたみたいで、儲けた感じがした。
  肝心の英語の学習方法であるが、子供の時からやっていれば身につくのが早いと言われても、この年ではどうにもならない。はてはてどうしたものかと、いろいろ吟味してみた。結論として、世の中に出ているものはすべて無視して、オリジナルな方法をとることにした。
  まず始めにしたことは、メンタルケアーだった。要は、英語に対する嫌悪感(正しくは中学高校の英語の先生)を無くすことであった。学生の頃、必死に勉強したのに全然身についてないという後悔の念を捨てる必要がある。漢字や昔の恋人の名前だって忘れているのだから、英語をすっかり忘れていてもおかしくないのだと言い聞かせて、罪の意識から自分の心を解放してやった。一番力が要ったのは、マイナスの精神状態を、なんとかゼロ点にまで持ち上げることであった。
  私は、このメンタルケアーが大事であると思っている。 あとは、所詮、語学なんて、読む、聞く、書く、話すの4拍子だ。あきない、あきらめないをモットーに、自分を励ましつづけることである。
  我がままな自分の心のメンタルコントロールこそが、英語の勉強のドライブテクニックである。人生のドライブテクニックも同じような気がしてきた。

中島 高英
 

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